日本のイスってどれがオシャレ?
日本のモダン・デザインは1950年代以降、工業技術の進展や高度経済成長を背景に発展してきました。
バウハウスなどに影響を受けた多くのデザイナーが活躍し、和の暮らしにも合う優れたデザインが発表されました。
バウハウスとは1919年にドイツに設立され、工業デザインや家具デザイン、建築などの教育を行った造形学校です。当時としては新しかったスチールパイプなどの素材を取り入れ、機能性や量産をテーマとした、モダン・デザインの家具が作られました。
バタフライスツール
1954年柳宗理によって作られた。同形の2枚の成形合板を組み合わせた蝶のようなデザイン。
KMチェア
1960年に剣持勇が籐を編み込んで作られた。ホテルのラウンジ用に作られた。卵のようなデザインで自然の温かみを感じる。
スポークチェア
1962年に豊口克平が成形合板を使用し、座面が低く、あぐらをかけるをコンセプトに作られた。「あぐらいす」とも呼ばれている。
トリイスツール
1956年に渡辺力によって作られた。籐を使用し、正面から見た形が神社の鳥居に似ていることから名付けられた。
ジャパニーズ・モダンは自然の良さを多く取り入れ、温かみも感じることができる。
また歴史や文化の流れに流されず和の良さを表現しているのが特徴である。
シンプルなデザインで和の暮らしにも合い、建築物をより引き立てる存在になっている。